大型自動二輪

大型自動二輪運転免許教習日記

宮城県仙台のレッドバロンで中古のエストレア(250cc)を2006年8月に購入して、蔵王山麓や牡鹿半島でワインディングを楽しんでいたのですが、急な登り坂を急カーブで攻める時に250ccでは少し物足りなさを感じ始めていた頃に、仕事の関係で関東方面に戻ったのをきっかけに、千葉県のレッドバロンのお店に立ち寄り、そこの店員さんに色々相談をしました。
その店員さんに、大型自動二輪の免許を取ればバイク購入時に5万円の値引特典があると薦められ、すぐに免許取得大作戦を開始しました。
最初は、自宅付近の空き地で、エストレアに乗って一本橋走行のようにゆっくりとまっすぐに走行してみたり、砂利道を波状路に見立てて走行したりして、大型自動二輪教習対策を約2ヶ月間練習し、比較的自宅から近い場所と事前調査の結果、五井自動車教習所を選びました。以下に教習所での奮戦を日記にまとめました。

2008.7.9(水) 教習申し込み
午前中、五井自動車教習所に大型自動二輪免許教習の入所を申し込む。
12:40、 ホンダCB750を横倒し状態から引き起こしを左・右に行う。750ccはとても重い。後で調べたらなんと230kg!!。
1回起こしたら体力消耗で2回目は無理になる位力がいる。この時は幸い上手くできて入所合格。
普通自動二輪免許を持っているので、大型の最短教習時限は、1段階は5時限、2段階は7時限の計12時限となる。自分の年令を考えると、その倍の教習時間になるかもしれないと最初から弱気の姿勢。これからの教習は夏でもあるので無理は身体に良くないと自分に言い聞かせる。

2008.7.16(水) 第1段階
@1時限目(11:20) 
車庫からCB750を自分で出して、左後方、右後方確認をして乗車する。
乗車後、バックミラーの点検を、右ミラーは左手で、左ミラーは右手で後方が良く見えるように動かす。
エンジンスタートしてローギアに入れる。
左後方、右後方を目視で確認後ウインカー点滅してゆっくり発進。やっぱり750ccは発進も力強い。
教習所のトラック外周を回りながら線路変更。この辺は中型車と同様。1時限目は無難に終了。
A2時限目(13:00)
同日の2時限目。上記の繰り返し。外周で時速30km走行から急ブレーキで目印点で停止。後輪ブレーキが効いていないので何度も反復練習。教官から1時間追加になりますと通知され、早くもガックリ。これまでの中型車のブレーキは危険だったんだと遅い反省。
車体重量が違うとブレーキ操作も異なるのかも。

2008.7.18(金)
B3時限目(11:20)
広い場所で半クラッチでのゆっくり走行を4往復行い、その後、左右に上から障害棒が吊ってある細道の走行練習。クランクやS字走行の準備練習のような感じ。最後に外周を回って終わり。たまたまこの教習時期が悪かったが、とにかくめちゃくちゃ暑い。真夏では当たり前ですが。
C4時限目(13:00)
一本橋を8回走行。橋といっても川があるわけでもないのですが、なぜか脱輪してしまう。まあ、こんな狭い橋が川に掛っているわけないが。結果は、1(X)、2(○)、3(X)、4(X)、5(○)、6(○)、7(○)、8(○)。Xは失敗、○は成功ですが、後半は習熟気味か。でも経過時間は無視ですが。教官からは時限追加を通告された。年だから反応が追い付かないからと自分に言い聞かせる。

2008.7.19(土)
D5時限目(10:20)
8の字を30分位練習してからS字とクランクを走行。8の字は無難にこなしたが、S字とクランクは転倒しまくり。以前に、中型車では良くできた方であったが大型はなかなか難しい。教官からS字とクランクを何回か練習を指示された。時限追加と認識。
E6時限目(11:20)
引き続きS字とクランクの練習であるが転倒したり、脱輪して隣の芝生に8回突っ込む。半クラッチでの低速走行技術が必要と実感した。今日は進歩なし。

2008.7.20(日)
F7時限目(13:00)
引き続きS字とクランク。今日は芝生に突っ込むことはなかった。半クラッチの感触を少しつかんだ。S字は、進入時はハンドル操作で切って、半クラッチとアクセル小開で切り抜ける。もう少し、低速小回りテクの練習が必要と再実感した。ここまで7時限教習を受けたが、2時限相当をクリアした感じ。真夏の日曜日なのに海山に行けずにひたすら教習所通い。学生の教習生が増えてきた感じです。

2008.8.16(土)
G8時限目(9:20)
7月20日以降、股関節の故障で約1カ月間教習所を休んでいたが、大分良くなったので教習再開。
S字とクランクでの転倒時に片足でバイクを倒れないように支えたのが原因か?
教官から暫く休んでいたねと質問されたので、体調が悪かったので休みましたと返事をした。
S字とクランクを1時限行ったが、要領が分かりかけてきた。進入時の曲がる時はクラッチを外して、曲がったらクラッチをつないでアクセルを少しふかして車体を起こす。
緩やか左折では、曲がる時に切ったクラッチを我慢できなくてつないでしまうと経路が外にふくらむので、曲がってしまうまでクラッチをつながない方が良い。
発進時、ギアを入れる前とウインカーを点滅させる前の右後方確認をしていないのを注意された。一つできると一つ疎かになるのはまだまだ未熟の証拠。
H9時限目(11:20)
S時とクランクの繰り返し。S字やクランクの進入時の低速時は、バイクを傾けて方向を変えるよりか、ハンドルを進行方向に向けて曲がった方が楽のように感じてきた。
途中からスラロームに移った。やっと、S字とクランクはOKになったようだ。スラロームは7秒以内の走行に対して計測したら9秒台であった。少し練習したら7.5秒まで短縮できた。2速でクラッチは全接続で回るとのこと。

2008.8.17(日)
I10時限目(9:20)
スラロームの練習を1時間行った。スラロームの要点は以下のようです。
・やや前傾姿勢でヒジを少し曲げる。
・頭は固定した感じで出口方向を見る。(近くのパイロンや手前は見ない。)
・車体を倒しこんでパイロンの向こう側を回り込む感じで、アクセルを少しふかして車体を起こす。
・ニーグリップはしっかりと。
最初は8秒台から9秒前後であったが、後半は7.6秒、7.4秒が数回あったが7秒は1回もなかった。7.4秒がベスト値であった。
J11時限目(13:00)
スラロームを30分位練習してから、スラロームから波状路に連続した動作を行った。波状路手前の平坦地の所でクラッチ&アクセルワークの練習の反復。
波状路は前傾姿勢で、一速で、波型を越える直前にクラッチをつないでアクセルをかけて越えたらクラッチを切る。脱輪ばかりでダメでした。!! がっかりです。

2008.8.23(土)
K12時限目(10:20)
前回に引き続きスラロームと波状路を練習。走行前にバイクのセンタースタンドを立てて前傾姿勢の練習を行った。足は土ふまずを乗せて、頭は速度メーターの真上付近にして目線は前方の先の方を見る。決して波状路やすぐ下を見ないこと。最後に坂道発進を1回練習した。今日でスラロームと波状路は卒業かと期待する。
L13時限目(16:00)
今日は予約がかなりあって、朝と夕方の教習となった。AT車の練習。ニーグリップができないので、その代わりに両足内くるぶしと腰を固定する。AT車はクラッチペダルが無くて左手がリアブレーキ、右手がフロントブレーキの操作になる。車体の幅が大きくて、長いのでクランクがMT車より難しい。気が付いたらクランクは足を付きながら走行していた。最後に、「みきわめ」のコースを回った。

2008.8.24(日)
M14時限目(9:20)
「みきわめ」の注意点を以下に示します。
・発進直後の一時停止場所での一時停止と左右確認、左右後方確認をしっかりとする。
・早めにウインカーで合図する。
・進路変更を早めにする。
・クランク内走行の途中から出口の確認をする。他の車両があるときには、一時停止して左右を確認してから発進する。
・S字内走行の途中から左(右)合図切り、右(左)合図入り、左右を確認。S字出口を確認する。
・一時停止場所で左右の見通しが悪い場所では、一旦一時停止して左右を確認して少し出て再度左右を確認してから発進する。
左右確認不足と手元ばかり見ていたことにより、「みきわめ」は再度となった。
N15時限目(13:00)
再「みきわめ」です。
教官からの注意点は以下でした。
・フットブレーキ不足。一時停止や停止の時に車体がガクンガクンとなって、その都度、右足を地面に付けている。
・波状路でクラッチを放していたので、軽くクラッチを握ること。
・曲線路は時速20kmまでは二速、直線路は40kmまでは三速なのが、曲線路では二速で20kmを超えていたし、曲線路に進入手前で減速していなかった。

2008.8.30(土)
O16時限目(10:20)
再々「みきわめ」です。
周回道路に出る前に左右方向を確認して出たつもりが、左側から教習車が来ていて不注意であった。全体的にまだぎこちない状態です。一本橋とスラロームが規定時間にかなり及ばなかったが、かろうじて「みきわめ」はパスした。
第1段階までで、最短時間の5時間に対して16時間なので、3倍余りと先が思いやられる成績・・・。
(一旦、帰宅して16時に再度教習所に出向いたが、同じ日に、第1段階と第2段階の教習は受けられないと判明し、教習を断念。)
がっかりしたのか、教習所にヘルメットを忘れてしまった。

2008.8.31(日) 第2段階
P1時限目(9:20)
今日から第2段階。周回を左回りに3回廻ってから、コーナーの黄線の間を時速20km、25km、30kmと速くして感触を確認した。その後、危険回避行動の教習として、黄色○印点を通過した時に教官の旗振りで、赤が左へ回避、白が右へ回避行動、赤白両方で次の黄色○印で停止する練習を行った。速度35kmで実施した。
その後、No.1のコースを3回廻った。右折を直進したり、スラロームではパイロンを倒したりした。一本橋は7.7秒と8.4秒で速すぎる。一本橋に乗るときは増速し、一旦乗ったら減速しないと時間は遅くならないようだ。
Q2時限目(10:20)
運転シミュレータである。比較的遅い速度で練習したが、左右確認ができない時があったが何とかパスした。

2008.9.3(水)
R3時限目(10:20)
No.2のコースを初めは教官の後をついて行く要領で、無線機で説明してもらいながら廻った。2、3回目は自分が先に走行して教官は後方からついてきて確認されながらの教習であったが、以下の点がうまくいかなかった。
・急制動で1回後輪ロック。
・一本橋で1回脱輪。
・スラロームでパイロンを1回大回り。
・波状路で脱輪を1回。
・坂下でUターンの場所で対向車線に侵入。
今日は朝から体調不良で良いところがなかった。真夏のバイク教習で夏バテか。
S4時限目(14:00)
急制動を1時間練習した。直線コースの先に制動をかける場所にマーカーがあり、更にその先の8m点、11m点及び14m点にそれぞれマーカーがある。発進して三速で最初の制動をかける場所のマーカー点まで加速し、時速42-43kmでアクセルを戻して、フロントブレーキ7割、リアブレーキ3割の割合で、エンジンブレーキをかけながら減速して停止する。ポイントは、停止直前までクラッチを握らないでエンジンブレーキを利用する。
(21)5時限目(15:00)
今日の3時間目の教習なので疲れた。No.1コースとNo.2コースを交互に周回したが、一本橋は1回脱輪、1回は渡るのに10秒。10秒近くまで遅い時は脱輪が増える。7.5秒-8.5秒ならばほとんど脱輪しない。あと、踏切内ではギアチェンジは禁止。

2008.9.6(土)
(22)6時限目(11:20)
高度な運転技術ということで、クランク、S字、砂利道、スラローム、波状路のコースをそれぞれ2回廻った。砂利道や砂道は、海岸近くの道路で時々練習していたので比較的易しかった。その後、No.1コースを1回、No.2コースを1回の途中まで走行して終了。No.1コースは一本橋脱輪、スラロームは3回走行したが比較的うまくできた。でも、最近の急制動bの成功率が良くない。エンジンブレーキ不足かもしれない。次は第2段階の「みきわめ」。
(23)7時限目(16:00)
やっと第2段階の「みきわめ」まで到達したので先が見えてきた。No.1、2コースをそれぞれ2回廻った。最後に教官から以下の点を注意された。再「みきわめ」になることを告げられた。
・手元やすぐ下を見ないように。
・低速時やコーナー前の減速時にリアブレーキを使っていない。
・安全確認が遅い。
・スラロームと波状路はクラッチを使うように。
・ニーグリップを確実に。

2008.9.7(日)
(24)8時限目(13:00)
再「みきわめ」の教習。
最初にNo.1コースを慣らしで1回、その後、教官の指導を受けながらNo.1と2コースをそれぞれ1回走行したが、No.1コースはクランク脱輪、No.2コースは急制動をロック、一本橋を8.9秒で良い部分がなかった。最後に教官から以下の点を注意された。再々「みきわめ」になることを告げられた。
・下を見ないように。
・外周のコーナーに入る前にリアブレーキを使っていない。
・安全確認が遅い。交差点に入ってから左右確認をしているので遅い。
・合図(ウインカー)を早く出すように。
・ニーグリップを確実に。
(25)9時限目(15:00)
再々「みきわめ」の教習。
No.1コースでクランクがうまくできなかったがそれ以外はほぼうまくできた。クランクを集中して10回練習して終了した。
「みきわめ」合格!やったあー。卒業検定を予約して帰宅した。
第2段階が最短時間の7時間に対して9時間なので、2時間オーバーのまあまあの成績であった。
これで、第1段階が16時限、第2段階が9時限の計25時限と最短時間の12時間に対してほぼ2倍の25時間で、ここまでよくやってきたと一人で感心する。また、年令のせいにしている。

2008.9.9(火)卒業検定
12:50に1階の待合室に集合してから2階の教室で卒検全体の説明を受ける。所有免許証を提示して受験カードを受け取る。大型自動二輪免許の受験では1番目の受験となった。受験者は全部で、大型自動二輪3名、中型自動二輪2名、小型自動二輪1名の計6名であった。説明内容は検定中止事項等であった。
13:30、コース内のバス内で待機して順番を待つ。初めに慣らし運転で外周を4分の一周してスタート地点に戻る。
・発進時の手順は順調。
・クランクで少しふらつき、出口で大回りした。
・踏切を渡った後の坂道に進入する際にふらついた。
・スラロームはゆっくり過ぎた。
・急制動は速度が遅く規定速ギリギリに感じた。
・一本橋は8秒位で遅過ぎ・・
色々気になる部分はあったが、検定中止のサインも出ないで完走してスタート地点に戻った。
15:30、教官から受験者一人一人に受験状況の説明があった。私は、一本橋と波状路は早く、スラロームは遅かったのと左折で大回り、安全確認が足りないとの講評を受けた。合格は微妙は説明で少しがっかりしながら発表を待った。
15:45、なんと、「合格」と言われた。講評が良くなかっただけに、うれしい期待はずれの瞬間であった。
今日の受験者皆合格であった。なぜか、皆との親近感が沸いてきて、お互いに握手で健闘を讃えあった。久しぶりに受験なので懐かしい感触を持った。
2008.7.16から、途中ケガで1カ月休んだが、2008.9.9までの約2か月弱の教習でしたが、振りかえって見ると反省事項もあったが、結構、楽しくできたと思う。

最後に、教習での気付き事項をまとめてみましたのでこれから受講される方の参考になれば幸いです。

【大型自動二輪免許の教習時における運転手順と留意事項】(参考情報です。)

1.乗車手順
(1)バイクに近づく。
(2)後方(右、左)を確認する。
(3)前ブレーキを握ってバイクを立てる。
(4)サイドスタンドを払う。
(5)後方(左、右の順)を目視で確認する。
(6)バイクに跨る。(右足は地面に付けないで即ステップに乗せる)
(7)右手で右ミラーを、左手で左ミラーを調整する。
(8)キーをオンする。(ニュートラルを確認)
(9)クラッチを握り、エンジンを始動する。その際、フットブレーキは掛けておく。
(10)右後方を確認する。
(11)右足を地面に下ろし、左足をステップに乗せてギアをローに入れる。
(12)左足を地面に下ろし、右足をステップに乗せる。
(13)右後方を確認して右ウインカーを出す。
(14)(左後方、)右後方を目視で確認する。
(15)前を向いてバイクを発進する。

2.降車手順(停車してからの手順)
(1)右後方を確認する。(前ブレーキを握ったままで)
(2)右足を地面に下ろし、左足をステップに乗せてギアをニュートラルにする。
(3)左足を地面に下ろし、右足をステップに乗せる。
(4)エンジンを停止する。
(5)左後方、右後方を目視で確認する。
(6)バイクから降りる。
(7)サイドスタンドを掛ける。
(8)ハンドルを左いっぱいに切る。

3.周回運転(外周)
(1)直線加速とカーブ手前の減速を確実にする。
(2)直線は三速まで上げてコーナー手前で二速に下げる。
(3)カーブは20km以下、直線は40kmまでOK。
(4)メリハリ付けて走行する。(少しでも直線があれば加速し、カーブ手前でしっかり減速を行う)
(5)障害物のある所では、後方確認してからウインカー点滅を行い、再度後方確認してから進路変更する。
(6)概ね車幅の半分以上の振り幅で走行する。
(7)S字状蛇行は行わない。
(8)指定速度の±5km/h以内で走行する。

4.進路変更手順
(1)後方を直視で確認する。
(2)3秒前に合図(ウインカー)を出す。
(3)3つ数える。
(4)後方を直視で確認。
(5)前を見る。
(6)一呼吸の間をおく。
(7)進路を変更する。
(8)その他、右左折は30m手前までに寄せておく。

5.障害物横の通過時
障害物を避ける時には中央線からはみ出さないようにする。はみ出ようとしたり実際にはみ出したら検定は中止になる。

6.一時停止
(1)一時停止場所ではバイクを停止線からはみ出さないこと。
(2)左右の見通しが悪い場所では、一旦、停止線手前で停止し、そして左右の確認できる地点までゆっくり出てから再度停止して左右確認してから発進する。

7.踏切通過
(1)停止線より2m以上手前で停止しないように。
(2)踏切の向こうに自分が入れるスペースの有無を確認してから発進すること。
(3)踏切内はギアは一速のまま通過すること。

8.交差点通過
(1)交差点手前の早めの左右確認。
(2)車体の先端が停止線から50cm程手前に停止する。
(3)見通しの悪い交差点は、一時停止が無難です。
(4)左右確認は、右・左・右の順番。
(5)交差点での通過優先順位は、左方、直進、優先道路の順番。

9. 急制動
(1)フロントブレーキ・リアブレーキ・エンジンブレーキを使い、ロックすることなく、時速40kmで11m(Dry)、14m(Wet)以内で停止できること。
(2)停止限界線を越えると検定は停止となる。

10.停止
(1)50cm手前で止まるようにする。
(2)2m以上手前とかでないと減点はない。
(3)停止線オーバーは検定は中止となる。
(4)道端駐車は、道路左側から車体の左端の一部が概ね30cm以上は離れないこと。

11.ブレーキ・アクセル
(1)アクセルは前傾で、ブレーキは後ろ加重で行う。

12.コーナーワーク
(1)コーナーでクラッチは切らないこと。
(2)曲がろうとしてクラッチを切ってブレーキをかけた瞬間にコケるには「前進脱力性立ちゴケ」と言われているようです。これは、立ちゴケで最も多い例です。
(3)クラッチを切らないでゆっくりとしたスピードで曲がるには2つの方法があるようです。
@理想的な半クラッチの状態のまま、アクセルを開けてスピードを上げる。これは、クラッチの度合いでスピードコントロールするのではなくて、あくまでも半クラッチの度合いを変えない状態でアクセルの度合いを変える方法。
Aパーシャル状態
コーナーを曲がる時はパーシャルが一番安定するようです。コーナー手前で曲がれるスピードに減速してパーシャルでコーナリング。
(パーシャルとは、エンジンの回転とギアとスピードがちょうど保たれているアクセルの開放角をいう。これは、アクセルを戻すとエンジンブレーキで減速し、戻し不足の場合にはまた加速するが減・加速しないバランス状態をいう。)

13.低速小回り
(1)倒し込みとクラッチワーク、スロットルワークが重要。
(2)クラッチをつなぐ前にスロットルを開。

14.左折小回り
(1)半クラッチでアクセル開。
(2)リーンインぎみに肩を入れる。
(3)頭の位置は一定にする。
(4)曲がりたい方向に腰、肩、目線を向ける。
(5)体重は曲がる方向と反対の足をしっかりステップを踏み付け、その足の膝をタンクに押しつける。反対の膝はタンクにそっと付ける。
(6)ハンドルを大胆に切る。バイクは立てたままの感じが大事。頭を中心に肩で回す。
(7)足ブレーキで速度調節する。

15.クランク
(1)一速で進入する。
(2)車体は倒すよりも半クラッチで車体を倒さないでハンドルを直角に切って曲がった方が簡単。
(3)ヒジが突っ張っているとハンドルを曲げられないので乗車姿勢にも気をつけること。
(4)中程で早めに出口の左右を確認する。

16.S字
(1)道幅2m、ギアは二速でアクセルワーク。
(2)進入速度が速すぎないようにする。
(3)二速で進入し、ラインはアウト寄りにする。
(4)中程で早めに出口の左右を確認する。出口付近ではすぐに止まれるように一速に落とす。

17.スラローム
(1)幅4.5m間隔で設置された5本のパイロンを左右に縫って通過する。
(2)入口の2本のパイロンから進入し、出口も2本のパイロンの間から出る。
(3)目標通過タイムは7秒以内。
(4)パイロンを倒すと検定は中止。
(5)リーンウィズで顔は固定する感じ。頭を中心に振り子のような感じ。
(6)充分に減速して二速走行で進入する。前ブレーキは使わないこと。クラッチは使わないでアクセルワークのみ。

18.波状路
(1)幅70cmに9本の段差が設置された道路で通過目標タイムは5秒以上。3000回転を超えないようにする。
(2)横から見て体が三角形を作るように前傾姿勢を取る。
(3)ヘッピリ腰にならないようにする。
(4)ニーグリップは確実にする。
(5)最初の段差に乗る時にエンストにならない速度にする。(速度が出すぎないように段の10cm位手前でクラッチをつなぐ。そのためにもっと手前からスロットルを吹かす。これが遅れるとエンストする。)
(6)ハンドルはあまり動かさないで、両足加重でバランスをとる。
(7)姿勢は、タンクの上に乗るくらいのつもりで前に乗る。道路の突起を越えるまでは半クラッチ。越えたらクラッチを切る。
(8)ギアは一速で半クラッチとアクセルワーク。速度が出過ぎたらリアブレーキ。

一本橋
(1)幅30cm、長さ15m、高さ5cmの道で10秒以上で走行する。
(2)シート位置は若干前側に乗る。
(3)動力は常に半クラッチで後輪に伝える。
(4)スロットルはある程度一定の開度で、アイドリングより少し高めにする。
(5)視線は、一本橋の幅いっぱいを使う。
(6)ステップから足が浮くぐらいにしっかりとニーグリップにする。
(7)バランスが崩れそうになった時は体でバランスを回復するのではなくて、早めにハンドルを切ってバランスを立て直すこと。
(8)バランスはニーグリップとステップの加重とハンドル操作にする。体はあくまでも一本橋の上にある。

2008.9.22、千葉運転免許センターに出向いて大型自動二輪運転免許の交付を受けました。やったー。

【W650について】

2008.10、カワサキW650新車を購入して以下のアクセサリーを装着した。

(1)ETC
とても便利。使ったら止められない。本体とアンテナが一体型と分離型があって、価格が安価な一体型を取り付けた。

(2)NAVI(Germin社ZUMO550
これも便利。ツーリングから帰ってきてから、走行ルートが記録できて編集が楽しみになる。 このNAVIはBluetooth機能を有しており、また、mp3音楽を保存できるので、以下に記載したBluetooth機能付きのワイアレスヘッドセットとの組合せにより、走行時にヘルメットに内蔵したスピーカーで音楽を聴くことができる。(但し、音楽の音質は期待しない方が良い。) 今は、ipod shuffleの最新型の小型携帯プレイヤー本体を直接ヘルメットに取付けて再生をしてみたいと思っている。

(3)カメラ用雲台とデジカメ
走行中の風景を映像と音でとらえる臨場感満点のカメラ撮影の必須アイテム。振動に強くて防水型のデジタルカメラで動画も撮れる。
使用しているのは、バイク用雲台は株式会社千代田(C.G.C)のCGC60255で約1万円位、デジカメはPanasonicの防水・耐衝撃のDMC-FT1。
(但し、耐衝撃性はバイク走行時の振動に依存するので動作を保障するものではありません。デジカメの故障は覚悟で使用しています。)

(4)タンクバッグ
近隣のツーリングに最適で、NAVIと併用する地図の収納に便利。

(5)サイドバッグ
DEGNERのサイドバックで左右に1個づつ設ける。左側のサイドバックにレインコート等の雨具を収納。急に天候が変化した場合、路肩に駐車して取り出すときに左側ならば安全でとても便利です。右側のサイドバックには衣類等を収納すれば一泊程度の旅行でもサイドバックのみで充分と思います。

(6)Bluetoothヘッドセットと携帯電話
Bluetooth対応の携帯電話とNAVIを組み合わせて、ワイアレスのハンズフリー受話やNAVIから電話発信が可能でとても便利です。BluetoothのヘッドセットはCARDO SYSTEMS社のSCALA RIDER Q2を、携帯電話は同じくBluetooth機能付きのN-09Aを使用しています。

バイクツーリングの参考になれば幸いです。

 

KAWASAKI W650 全景
ETC(左)・デジカメ(中央)・ナビ(右)
サイドバック(左右あり)